年下くん注意報
幕開け

最低な出会い方

「おはよー、椿!」

「はよ、杏里。」


この子は、有村 椿(アリムラ ツバキ)高校一年生のときに、仲良くなったあたしの親友!


「また同じクラスだね。」

「そうね、少し飽きたけど。」

「え、つ…ばき?」

「嘘よ。涙目になってる。泣き虫。」


クスリと笑った椿は、あたしの額を軽く叩き、微笑んでいた。


「椿の意地悪~!!!」

「あんたが可愛い反応するから悪い。」


叩かれた額をさすって反論をしても、椿にはかなわないのです。


「あたし、可愛くないもん!」

「そう思ってるのはあんただけ。」


うう、クールビューティーな椿に言われてもなぁ。


椿にまた無駄な反論をしようとしたとき、丁度よく、
(あたしには、丁度悪く)チャイムと同時に先生が入ってきたのだった。



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