エイレネ
ガダ村の傭兵所は落ち着いてる。
私は傭兵所の中にはいってそう思った。
ラガ村は騒がしいからなぁ……ってか、ラガ村の傭兵所は異色者揃いだから。
まぁ楽しいんだけどね。
私はそんなことを考えつつ受付へ向かうと、一人の少年が受付と何か話しをしていた。
少年の後ろに並ぶ。
なんとなく私は少年が気になって、思わずジロジロみてしまった。

身長は私よりかなり低い。
年下かな?
艶やかで黒い髪は美しく、顔は見えない。
(後ろにいるから当然なんだけど)
白いワイシャツを着て……てか着せられてないか、これ?
ぶかぶかっぽい。
ズボンと靴は黒。
リュックを背負っていて、腰にはウエストポーチと短剣の鞘(短剣もあるだろう)そして二丁の拳銃がホルダーにおさまっていた。
拳銃士かな?
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