エイレネ
「あれ、移動って二人じゃなかったっけ?」

私は左隣にすわるロウにたずねた。

「あぁ、実は急に変更になって、今回は私だけの移動となった。おそらく後から移動になるだろう」

ん?今なんか変な気が……
気のせいかな?

「え……まじ?」

「だから東区へは、二人で向かうことになった」

「二人!?」

「まあ仕方ない」

ロウはため息をついた。
普通仕事を受けると、三人以上八人以下でパーティーが形成される。
二人で仕事とは、かなり異例だ。
< 13 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop