エイレネ
「うーん、不安だけど仕方ないか」

「とりあえず今日は宿をとって、そこで話しをしないか?」

ロウの提案に頷き、私たちは傭兵所をでて宿へ向かった。

しかし

「え……空きが一部屋しかない!?」

私は宿の受付で叫んだ。

「すみません、ここ最近人が多くて。この一部屋しかあまってないんです」

女将さんらしき人が申し訳なさそうにいった。
困った……いくら年下といえど、ロウは男の子だし。
私が考えこんでいると、

「一部屋しかないんだ、仕方ないだろ?その部屋でお願いします」

ロウが間にわって、ちゃっちゃと受付をすませてしまった。
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