エイレネ
「それは仕方ないだろ!口調は姉からうつったんだ」

へぇ……って。
お兄さんじゃないんだ。

「あ、あと名前もっ」

「あぁ……まぁそれはたしかに。ちなみに」

ロウはそういって私の右手首を掴んだ。

「何?」

「ロウって漢字はこう書くんだ」

掴んだ手じゃない、反対がわの手で私の右手の平に字を書いた。

けものへんに、良い……
って!

「オオカミじゃん!」
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