エイレネ
「14、15くらいだと思った」

「いや、それはないだろ」

「身長いく……」

「 き く な 」

ぷいっと狼がそっぽを向いてしまった。
どうやら小さいのを気にしているらしい。

「狼は顔綺麗で色白だし、ちっちゃくて可愛いよ?」

「うっさい」

完全にぶーたれてしまった狼をみて、笑いが込み上がってきた。

「狼かわいーっ」

「く、くっつくなバカっ」

あまりにも可愛すぎる狼に抱き着いてやった。
狼はバタバタと抵抗してたが、気にしない。
結局私たちは、外が暗くなるまでじゃれあっていた。
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