エイレネ
アミラ村。
ここはエウノミア島との船の行き来がされている。
中央の島と関わりが強いためか、それなりに栄えていて綺麗な町だ。
人も多い。
しかしそれにしても……

「……なんか騒がしくないか?」

「狼もそうおもう?」

色んな人があちこちで行き交う。
それは忙しそうに。
しかも……

「鎧……!?」

鎧を身につけた兵までいる!
兵といえど、普段は鎧をつけることがない。
基本私服なのである。
正式な命令且つよほど重要な命令が下りないかぎり、鎧を身につけるものなどいない。
狼も不審に思ったのか、あたりをみまわしている様子をみせた。
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