エイレネ
「傭兵所は?兵力とか、班とか」

「たぶんラガ村の兵力は500人くらい?近部隊が200人でAからDの構成、中・遠部隊は150人でAからCの構成」

ずいぶん人数が少ないな……。
まぁ船の行き来があるゼピュロス島と仲いいから、心配する必要がないのだろう。

「ちなみに私はCの下っ端。だからよけいお手伝いばっかなのよねー」

そういって、夏実は武器を取り出した。
ピンク色の三節棍だ。

「三節根か。珍しいな」

「そう?私の周りは結構いるよ?」

実際、私のいた傭兵所にはいなかったとおもう。

「あんま使わないからさ、あまり手入れいらないんだよね」

たしかに小さい傷はあるが、まだ新しめな気がした。
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