エイレネ
「ってことなんだけど……って」

寝てやがる……

夏実は静かに寝息をたてて眠っていた。
少し殺意を覚えた。

「はぁ……」

私は天井に視線をうつし、ため息をついた。
あぁ、今日も眠れそうにない。
なぜだろう?
本当にただの船酔いか?
私は吐き気を我慢しながら考え続けた。
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