ブルー・スカイ
――案の定、適当に歩いていると、その集団が賑やかに話し込んでいた。

「あっくん!!」

比奈は飛び跳ねてその集団に駆け寄っていく。

「さ、アタシ達も行こうか」

葵がそう言って、残された私達もその集団に歩み寄った。

そこにいたのは、なんだかガラの悪そうな、6人組。

「おー!比奈、来たかぁ」

一番に比奈に話しかけるその人が、多分あっくんという人だろう。
あっくんは、明るめの茶色の短髪で、爽やかな雰囲気がある。
とても優しそうだった。

あっくんは私を見て、

「転校生?」

と聞いてきた。
< 14 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop