ブルー・スカイ
智樹くんは少し長めの茶髪で、身長も高そうだった。

「よろしくねー。えっと、名前は?」

そう聞いてきた人は、健くん。
黒髪は無造作にセットされていて、タバコをくわえている。

「奈々です、小谷奈々」

私は手短にそう答えた。

「奈々ちゃん!やっべ、超可愛いね?」

健くんは私に満面の笑みを浮かべる。
私の隣で葵が大きくため息をついた。

「どうしたの?葵」
「コイツ、まじたらしだから、落ちないでね?奈々」
「あっ、うん……」
「えー?なんだよソレ~」

健くんはぶつぶつ言っている。

「なあ?裕也」
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