ブルー・スカイ
「大丈夫かって聞いてんの」
「あ……裕也く、ん?」
「おぉ」

裕也くんだった。

迷ってしゃがみ込んでいる私に手を差し伸べる裕也くん。

「ありがと……」
「どこ?家」
「あ、三丁目のほう……」
「ん、了解」

裕也くんは私の手を握ったまま、もと来た道を歩き出した。

「お前、ここ五丁目だぞ」
「えっ?あ、あぁ……」

裕也くんは呆れたような声で私に話しかける。
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