ブルー・スカイ
健はそれを、気に入らない顔つきでじっと見ていた。

「あ、奈々ちゃん!今日メールしてもいい?」
「え?あ、いいよっ!」

健くんが私と比奈の間に割って入ってきた。

「いいだろー裕也!俺アド交換したんだぜ!」
「……そぉか」
「うわ、不機嫌!分かりやすいな?」
「んでもねぇよ」

健くんがホレホレと裕也くんを肘でつつく。
そこに葵と菜瑠が、

「ねえ、裕也に教えてあげて?」
「え、何を?」
「ア・ド・レ・ス!」
「おっ、俺は……」
「裕也に許可権はないから!はいはいケータイ~♪」
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