ブルー・スカイ
第二章 うぬぼれ

思いちがい

――翌日。

「おはよ!奈々」

菜瑠が私に元気よく声をかけてくる。

「……あ、おはよ」

まだ、放心状態の私。
菜瑠はそんな私を見て首を傾げる。

「おっはよー!!」

ハイテンションで後ろのドアから教室に入ってきたのは、健くんだった。

「あ、おはよう健。ねえ、奈々なんかおかしくない?」

菜瑠は怪しそうに健くんに問う。

「え!?あ、いや……普通じゃねーの!?」
「普通じゃないでしょ!どう考えても。何?アンタもおかしいわね?」
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