あんたに夢中!
彼の後に続くように、私と三浦くんもエレベーターから降りる。

「冴子さん」

降りた瞬間、三浦くんに声をかけられた。

かけられた瞬間、反射的に私は逃げ出した。

お見合い、うまく行きそうなのに。

行きそうだから、三浦くんと関わりたくない。


お昼休み。

西山部長にお見合いのことを報告し終わった私は会議室を後にした。

真希、どこにいるかな?

真希にお昼に誘われたけど、西山部長に呼ばれたため、断ったのだ。

エレベーターを待っていると、
「見つけた!」

その声と共に、後ろから誰かに抱きしめられた。
< 36 / 57 >

この作品をシェア

pagetop