あんたに夢中!
「私?」

人差し指で自分を指差した私に、真希が首を縦に振ってうなずいた。

「私は、年上か同い年かな。

イケメンなのは絶対で…まあ、知的な人かしらね。

若宮さんみたいなタイプ」

「若宮さん結婚したよ」

真希に言われたとたん、この場がシーンと静かになった。

そう言えば、若宮さんは結婚したんだった。

忘れてた事実に何も言えない。

「とにかく、そんな人!

年下は無理!

ガキ過ぎて恋愛対象にならない」

「そう」

そう答えた真希に、
「で、真希は?」

私は質問をした。
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