あんたに夢中!
「主任みたいな人」

「主任はとっくの昔に結婚したでしょ」

「みたいな人って言ったじゃん」

すねたように、真希が言った。

条件通りのお相手はどこにいるのかしら?


「冴子さーん!」

会社に戻ってくるなり、待っていたのは三浦くんだった。

「……こないでって、言ったじゃん」

さっきの言葉をわかってなかったのね。

「真希、先に行ってて」

「うん、冴子も急いでね。

お昼もう少しで終わるから」

真希を先に行かせた私は、
「ちょっといい?」

三浦くんに声をかけた。
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