あんたに夢中!
三浦くんを連行したところは、誰も使っていない会議室だった。

周りに誰もいないのを確認すると、ドアを閉めた。

「あの、何か?」

「何かじゃないわよ!」

怒鳴った私に、三浦くんは訳がわからないと言うように首を傾げた。

あんたのせいで変な噂が流れてるっつーのに!

「私、あなたに言ったよね?

こないで、って!

言葉の意味をちゃんとわかってた!?」」

「冴子さん、怒ってるんですか?」

ええ、怒ってますとも!

あなたのせいで私が迷惑なことになっているんですから!
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