リアル -夏-
プロローグ
野良猫のように
翻弄し続ける旅人のように
彼女は突然この小さな漁村に現れ
そしてまたなにも言わず突然去った。
初めて好きだと思った
初めて守りたいと思った
初めて一緒に生きて生きたい
全部、君が初めてだった。
だけど
たくさん君を泣かした
困らせ
傷つけ
怖がらせ
出会った事まで否定した。
勝手な嫉妬で。
いまさら何を言ったって遅い、
だって君はもう
もう
いないから。
翻弄し続ける旅人のように
彼女は突然この小さな漁村に現れ
そしてまたなにも言わず突然去った。
初めて好きだと思った
初めて守りたいと思った
初めて一緒に生きて生きたい
全部、君が初めてだった。
だけど
たくさん君を泣かした
困らせ
傷つけ
怖がらせ
出会った事まで否定した。
勝手な嫉妬で。
いまさら何を言ったって遅い、
だって君はもう
もう
いないから。