瑠璃色の華

水寓刀

珀明と別れて私室へと戻ってきた祥啓は王から貰った水寓刀を見つめていた。

「この玉は何なのかしら…。」

鞘には1つ大人の男の拳ぐらいの大きさの青白い玉が紐で結びつけてある。

「それにしても見事な宝剣でございますね。」

慧斗と光琳が祥啓の室の片付けをしながら話し掛ける。

「えぇ。本当に見事な宝剣ですわね。」

少し、鞘から刀を抜いてみる。

光を反射してきらきらと輝く刀身に一瞬波が立った。

「えっ?」

< 16 / 109 >

この作品をシェア

pagetop