瑠璃色の華
第二章

目を開けるとそこは

「んっ…。」

目を開くと土と草が見えた。

「いたっ…。」

祥啓が起きようとすると体中に痛みが走る。

(私…。室にいたはずですが…。)

今、自分がいるのは間違いなく外だ。

「ここは…?」

痛みに耐えながら上半身を起こす。

「壬生浪士組の屯所だよ。」

聞いたことのないその声の方を見ると

カチャと音がして男が腰の刀に手をかける。

「君はだれ?」

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