瑠璃色の華
(日本語…?)

祥啓は久しぶりに聞く日本語に戸惑いを感じていた。

「ここは、日本なのですか…?」

急に質問を変えた祥啓に男は怪訝そうに眉を寄せる。

「日本なのですかって…。自分で来ておきながら。」

男は何を言っているんだと言わんばかりに肩をすくめた。

「光琳と慧斗は…?」

周りを見渡すと倒れている2人を見つけた。

「慧斗っ!!光琳っ!!」

2人の所に駆け寄ろうとするが男に腕を掴まれて動けない。

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