瑠璃色の華
「私達三人はとある大陸にある孫という国からどうやらこの日本に飛ばされてしまったようなのです。」

祥啓の言葉に全員がポカンとなる。

「…ふざけてんのか?」

土方が口元をヒクヒクさせながら聞く。

「まぁ。ふざけてなどおりません。今、嘘を言うと殺されてしまうぐらい私にも分かります。そのようなときに何故嘘など尽きましょう。」

これは、相手にどれだけ自分たちを信頼させるかの勝負だ。それも、命のかかった。

負けるわけにはいかない。

そう思い祥啓は続ける。
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