瑠璃色の華
蓮はそんな斎藤の様子にどことなく違和感を感じた。
「どうかいたしましたか?」

斎藤に訪ねるが聞こえて来るのは規則正しい寝息だけだ。

「とりあえず布団を…。」
畳では風邪をひいてしまうと思った蓮はふすまの中から寝具を一式引きずり出し準備した。

「やはり、演技か。」

不意に後ろから手首を掴まれ引き倒された。

「きゃっ!!」

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