ミルクティー
その直後だった。

優之介の体に病気が見つかったのは。

陽鞠はとても悲しみ、泣いてばかり居た。

だけど、優之介が元気付けてくれた。

「俺は大丈夫だから、泣くなよ。」と。

それを聞いてから、
陽鞠は全く泣かなくなった。

そして、
「…私は、何をすればいい?」と、訊いた。

「陽鞠は俺の側に
いてくれれば、それでいい。」

優之介はそう言った。

それから、陽鞠は
友達の誘いや行事を断り、
なるべく優之介の側に居る事にした。

それと、優之介が病気の事を
皆に隠したがる為、
陽鞠はそれを忠実に守った。

それが、友達を傷つける事に
なったとしても。
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