ミルクティー
「ちひろ。目を閉じて。」

「こう?」

柚琉はそっとちひろの唇にキスをした。

「柚琉…。」

ちひろの目から涙が溢れ、
それはどんどんこぼれ落ちる。

「離れたくない…。」

その時、無情にも発車のベルが鳴り響く。

ちひろが電車に乗り込み、
ドアが閉まった。
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