ミルクティー
「ほんのちょっとだけど、ほら。」

「本当、笑ってる。」

「このまま、前のように
笑ってくれるといいのにね。」

「樹くん、焦りは禁物よ。
ゆっくりゆっくり、ね。」

「そうでした。」

「さ、ご飯にしましょう。
まずはあの2人起こさなきゃ。」

「僕は柚連れて先に食べてるよ。
行こう、柚。」

柚琉はこくり、と頷いて
父親の後を歩いた。
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