ミルクティー
ちひろが不思議そうに訊いた。

「ねぇ、花村くんって…
笑わないし喋らないね。」

「うっわ、ストレートぉ。」

悠里が言った。

「えっ、何か訊いちゃいけなかった?」

「どうなの?柚。
あたしは柚に任せるわ。」

「あたしも。」

柚琉はメモ用紙にこう書いた。

『ごめんね。』と。

ちひろは納得したようで、
それ以上何も訊かなかった。
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