ミルクティー
「そう言ってくれる人、
こっちに来てから
初めて出会った。」

「そうなんだ。」

「私にとって、初めてを
経験させてくれるのは、
いつもいつも柚くんだよ。
本当にありがとう。」

「…そうかな?」

「そうだよ。
…私、柚くんと一緒なら
歩いていけそうな気がする。」

「…ありがとう。」

柚琉はもう、
笑えるようにもなっていた。
< 75 / 141 >

この作品をシェア

pagetop