弟くんと危険な関係!
「へー。写真で見た通りだな。」



と、彼は呟き、あたしの方に歩いてくる。



状況がよく理解出来ていないあたしは、その場を動けずにいた。


すると、彼はあたしの目の前に立ち、そっと右手をあたしの顔の近くに持ってきた。


その右手はあたしの頬に触れ、

一瞬、
ニッコリ笑って、


そのまま、



急に彼の柔らかい唇が、あたしの乾燥したカサカサの唇にくっついてきた。



彼はそっと唇を離すと、


「リップくらい塗れよ。」

と言った。
< 10 / 223 >

この作品をシェア

pagetop