弟くんと危険な関係!
「何も…ないわけじゃないけど…昨日の事は忘れるって決めたから。だから大地にも言わない。何もなかったことにするの。」



と、あたしが言うと、
大地はコーヒーを飲みながら横目であたしを見て、


「ふーん。」



と呟いた。



そのあとしばらく何も言わなくて夢中で新聞を読んでいる。



あたしもとりあえず雑誌を読み始めた。



聞こえるのは、ページをめくる音とテレビから流れる声だけ。
< 138 / 223 >

この作品をシェア

pagetop