弟くんと危険な関係!
ゲームが始まって数分…。


「うわー!」


「きゃー!」


あたし達の叫びにも似た声が家中に響き渡る。



ゲームに夢中なあたし達。
無邪気すぎる!






一時間経って、白熱したゲームバトルは大地の圧倒的勝利に終わった。

何回やっても大地には勝てなかった。




「あんたいっつも勉強せずにこればっかりやってるんでしょ?だから強いんだよ!」


「ほたるが弱すぎるんだよ!もっと練習しな!」



くそ…!
ゲームとはいえ、一回も勝てないなんて悔しいわ…!



なんて、くだらない会話をしていると、



ポンッ



大地が優しくあたしの頭を叩き、


「やっと元気戻ってきたな。言いたくなるまで待つから…とにかく無理はすんなよ。」


と言い、優しく笑った。




何だか少し嬉しくて照れくさくて…。

自分の頬が少し赤くなった感じがした。
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