弟くんと危険な関係!
12時。
あたしは公園に着いた。



舞は…まだ来ていないようだ。



「ほたるー!!!」



後ろを向くと、舞が走ってこっちに向かってきた。



「舞ー!」


あたしは舞に向かって手を振る。



「ごめんほたる!待たせちゃって…!」



息も絶え絶えな舞にあたしは持っていた飲み物を渡す。


「え…?くれるの…?ほたるー!!!
だから大好きなんだよね!!」


と言って、舞はあたしに抱きついてきた。


「ちょっと…!!暑いから離れてよー!!!」



なんてじゃれあっていたとき、
ふわっと舞からいい匂いがした。



「舞…?珍しく香水つけてる…?」


「あ!わかった?」


舞はいつもより少しテンションが高いようだ…。



「そういえば、今からどこに行くの?」


あたしが尋ねると、舞はさらにテンションを上げた。
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