弟くんと危険な関係!

ほたるの気持ち

「ただいまー…」

何とか家に着いた。
家までの道のりは全く覚えていない。
頭真っ白で、ずっとさっきのことが夢だったのではないかと疑っている。


「ほたる、なんで電話出ないんだよ!さっきからずっとかけてるのに!また1人で帰ってきたのか?」

心配症の大地が、玄関まで迎えに来てくれていた。
あたしの反応は薄い。

「…ほたる?どうした?」

あたしの様子がおかしいことに大地が気づく。
右手に握りしめていた携帯を見て、電話になぜ気づかなかったのかと不審に思う。
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