弟くんと危険な関係!
「実は大地の母親…つまり俺の前の妻は、大地が小学二年の時に他に男を作って出て行ったんだ。」


小学二年…?
記憶に残る年じゃん…。


「その出て行き方がちょっと…大地には辛いものだったんだ。
必死に泣いて『待って』と叫んでいるのに母親は大地に謝るどころかヒドい言葉を投げつけたんだ。」




「ヒドい…言葉…?」


あたしは息を飲む。




「『大地なんて産んだのが間違いだった。二度と顔も見たくない。』ってね。」



あたしは口を抑えた。

話を聞いてるだけで涙が出そうになった。



「母親がなぜそこまで大地を邪険にしたのか…それは、大地を育てていく中で自分が女ではなく母親になっていくのが嫌だったんだろう。」
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