弟くんと危険な関係!
そんな…
捨てられた上に顔も見たくないだなんて…!



「そして、さらに有り得ない事に…母親は一年後に手紙を送りつけてきた。そこには…新しい家族と幸せそうな笑顔での写真。もちろん大地も見てしまったよ。」



なんてヒドい母親なの…?


あたしは涙が止まらなくなった。



「多分大地は、自分が捨てられるのが怖いから…ほたるちゃんにちょっとした嫌がらせをしたんだと思うよ。ほたるちゃんに…というか、健太くんて子にほたるちゃんをとられたくなかったんだと思う。やり方は汚いかもしれないけど…許してやってくれないかな…?こうなってしまったのも大半は俺のせいだし…
俺が仕事で元妻や大地に構えず、育児を押し付けてしまったことが原因だったからな…。
俺からも謝るよ。」


雅也さんは頭を下げた。



「あ…頭を上げてください…。」



あたしは申し訳ない気持ちになった。


大地は…そんなに大きな傷を抱えていたんだ…。



雅也さんに相談してよかった。


大地が帰ってきたら、大地と話をしよう。
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