弟くんと危険な関係!
この学校では男女混合の出席順だから、「中村」と「二宮」はすごく近い。

下駄箱の位置もすごく近いあたしたち。



「おい、ほたる。お前の下駄箱なんか臭ぇぞ。」


健太が笑いながらからかってくる。


「ちょっと!女の子に失礼だと思わないの?健太の方が100倍臭いわよ!」



健太がヘラヘラっと笑って先に玄関を出る。


「健太のバカ!」


あたしは健太を追いかけて玄関を出た。



「近くにいた人にあたしが足臭いとか思われたじゃん!もー!」



あたしは健太の腕を叩いた。


「痛っ!なにすんだよー!」


健太はあたしのほっぺたをつねった。


「ひ…ひはい!」

↑痛い!と言っています。



あたしと健太はじゃれあいながら歩いていたとき、
あたしは見覚えのある人が立っているのが目に入ってきた。
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