弟くんと危険な関係!
それは、茶髪で少し長い癖毛かパーマかわかんないけど、ゆるいウェーブのかかった髪をした、あたしより背の高い男の子。
顔は二重で鼻筋の通った、すごくかわいい顔をしている。



あたしは我に帰った。


朝、一緒に帰る約束をした人。




「ほたる、なにやってんの?」


不機嫌そうにあたしに声をかける彼。


「…大地。」



あたしはなぜか固まってしまった。



健太と一緒にいるところを見たからだろうか…?
なんだか少し不機嫌そうな雰囲気。



「ほたる…?弟…?」


健太は大地の事を見て、あたしに聞いてくる。



「あ…うん。弟。」


あたしと大地の顔を交互に見た健太は、


「もしかして…約束してた…?」


健太がすごーく気を使っているのがわかる。



自分が情けない…。
大地の約束を忘れた上に、健太との約束も守れそうにないあたし…。

ホント、なにやってんの自分…。



「ごめん…スッカリ忘れてて…。あ!じゃあ3人で帰ろうよ!うん。そうしよう!」




しかしあたしの提案にさらに空気は凍りつく。
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