だから。
悪気もなく開くゆめか。
「男子の…」
ガラガラ
勢いよく教室のドアが開く。
「あれ?まだみんないたの?」
まりなだった。
ゆめかはとっさに手紙をポケットにしまった。
「ここらへんに手紙、落ちてなかった?」
みんなが一瞬固まった。
「えっ?わかんない。落としたの?」
口を開いたのはゆめかだった。
あたしもなおもみゆきも
少し驚いた顔をした。
それを見たまりなは察したようだったが
問いつめてはこなかった。
「そっか。じゃあ一緒に行こ。」
「いいの?ぢゃあ行くか」
そのときゆめかは言った。
「れいな、なお、うちトイレ行きたい着いてきて
まりな、みゆき、先行ってて」
「うん、わかったぁ」
あたしたちはトイレに向かった。