だから。
「ゆめか、授業始まるよ」
あたしとなおは少しあせりながら言った。
「大丈夫だって
てか、これ気にならない?」
ゆめかが出したのはさっき拾った紙だった。
「これ、さっきの!なんでまりなに返さなかったの?」
「だって、これ絶対男子の字。気になるぢゃん?」
ゴシップ大好きなゆめかは
ニヤニヤしながら言った。
あたしとなおは顔を合わせる。
「気になる!!」
そう言ってなおはゆめかから手紙を受け取り開く。
「男子の字だぁだれだろ?」
なおの動きが止まった。