だから。
「なお?大丈夫?もしかして、」
「待って、何も言わないで。あたしがしゃべる。」
なおが顔をあげた。
「あたしね、中総体のときたから
あやとが好きだったの。」
無理した笑顔で
なおが笑って言った。
「なお…」
ゆめかは当然なにも知らなかったからしょうがない。
けど、とても申し訳なさそうな顔でなおを見た。
「うち、余計なことしてごめんなさい。」
あたしは必死でかばう。
「ゆめかのせいじゃないよ知らなかったんだし。
それにこれだけぢゃ付き合ってるかどうかも
まだわかんないし」
そう。
この微妙な内容では
2人は付き合っているのか
あやとの片想いなのか
もしかしたら、ゆいなの片想いってことだってありえる。
ゆめかもかばう。
「だよ!!まだわかんないぢゃん!!なお、ごめんね。」
「やだー気にしないで。大丈夫だよ。泣いたりしてごめんね。
びっくりしちゃって」
また無理した笑顔。