だから。
4人で野球応援の曲について盛り上がる。
「今年こそ県大会連れていってよ」
「ったりめー俺たちが行かないわけない」
すると向こうから聞きなれた足音。
ともやだ。
「おーう。こうた、あやと、部活行こーぜ。」
ともやの後ろには背の高い男の子。
ともやと同じクラスで、女子ならみんながあこがれる
野球部のなぎさくん。
あたしも入学した時から
かっこいいなとは思っていたけど
一度も話したことがなかった。
これは、チャンス!
「なぎさくん。野球応援の曲、なにがいい?」
するとすかさず答えるなぎさくん。
ではなくて、こうた。
「こいつ、エヴァだよ(笑)」
え、こうたが!
なぎさくんの変わりに答えちゃったよ(笑)
「そっか〜了解んぢゃ部活がんばってね」
「おうじゃあな。朝倉、藤沢。」
走っていく4人。
また今日も、ともやは学校では話してくれなかった。
英語クラスでは
あんなに仲良いのに。
彼女に誤解されたら困るのはわかるけど、そんなに拒絶しなくてもいいと思わない?