幼なじみ物語
高校生活初日が終わり、あたしは大輔と一緒に悟のクラスへと行った。


「悟ー。帰るぞー」


大輔がそう叫ぶとまわりの視線が二人に向いた。ひそひそと「あの二人似てない?」なんて会話を交わしていた。
こんなことは慣れっこで、中学の時も別の小学校から上がってきた人達は同じような反応をしていた。


「じゃあな」


悟は新しくできた友達に手を振る。こうやってそれぞれに新しい生活がやってくる。
でもあたしたちは変わらない。そう信じてたんだ。




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