幼なじみ物語
夕食も終わり、部屋に入ると次の日の準備をした。入学して何日かはオリエンテーションばかりで授業はまだ始まらない。持っていく物も最小限に抑えられる。

準備を終えたと同時にノックの音がし、ドアが開いた。


「あーおいっ」


入ってきたのは大輔だった。


「どうしたの?」

「遊びに来た。友達いっぱいできたか?」

「なんとかね。大輔もうクラスに馴染んでたねー」

「人見知りしないしな」


大輔は昔から口数は少ないが人見知りしない性格で、優しくて男らしいから誰からも好かれていた。


「あたし大輔と同じクラスで良かったな」

「俺も。悟には悪いけどさ、一人じゃなくて良かったってすげえ安心した」


大輔はそう言って笑った。あたしは大輔の笑顔が大好きだ。この笑顔を見ると元気になれる。




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