幼なじみ物語
「もう会えないのにさ、まだ諦めきれねぇんだよ。後悔しても遅いのにな‥俺碧依には後悔してほしくないんだよ」


翼先輩は自分が後悔した分、あたしには後悔してほしくないと言っていた。本当にあたしのことを考えてくれてる。この思いを無駄にしてはいけない。でも、告白する勇気が出ない。


「まっ、無理に告れとは言わねぇからさ。もう少し自分で考えてみろよ」


翼先輩はそう言ってあたしの頭を撫でると立ち上がった。




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