幼なじみ物語
「で、何か用事?」


あたしは鞄から教科書を取り出しながら聞く。
悟はゆっくりと口を開いた。


「碧依はさ‥‥好きなやついんの?」

「えっ!?」


悟のいきなりの問いかけにあたしはびっくりして振り返った。すると悟の顔にいつもの笑顔はなく、真剣な顔をしていた。




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