幼なじみ物語
「‥‥いるよ」


あたしは小さく呟いた。また頭の中が大輔でいっぱいになる。


「それって翼先輩?」

「違うよ!翼先輩はお兄ちゃんみたいだから」

「じゃあ誰?」

「‥‥ごめん、言えない」


悟には言ってはいけない気がした。なぜだか分からないけど本能でそう感じた。
その時、悟があたしを後ろから抱きしめた。




< 60 / 110 >

この作品をシェア

pagetop