幼なじみ物語
「碧依、ごめんね‥‥碧依も大ちゃんが好きなのに‥」

「いや‥いいんだけど」


実を言うとあまりよくない。高校に入ってできた親友。あたしにとって嘉津は1番の友達と言ってよかった。けど今は“ライバル”


「あたし、今日大ちゃんに告ろうと思うんだ」


嘉津は言った。


「そう‥なんだ‥‥‥応援はできないけど」

「当たり前じゃん!あたしらライバルなんだからさ!」


嘉津はそう言って笑った。今日大輔に気持ちを伝えることは絶対にできない。あたしの決心した気持ちは、行く場所を無くしてさまよった。




< 82 / 110 >

この作品をシェア

pagetop