幼なじみ物語
「あたしは仁科嘉津。嘉津でいいよー」

「じゃあ俺は悟で。大輔は?」

「なんでもいいよ」


大輔は微笑みながら返す。口数が少ないだけで決して無愛想なわけではない。


「じゃ、俺帰るわ」


そう言うと悟は自分の教室へと帰っていった。
大輔は自分の席から椅子を持ってきてあたしたちの元へと座った。
あたしたちは始業ベルが鳴るまで話をした。




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