空を見上げて
出会い
ドキドキの新しい学校。

新しい生活。

新しい担任の先生に連れられて、教室までの道のりを歩く。


ざわつく学校の廊下。


「あの子、誰?」

「あ、2年に転校生来るって言ってなかった?」

「あれがそうなの?」


そんな話し声が聞こえる中、うつむき加減に担任の後を追う。


自己紹介とかするのかな。

正直めんどくさいんだけど。


教室の前まで案内され、『緊張するか?』と担任。

まぁ…これから1年、一緒に過ごす訳だから。


「…はい」


自信なさ気に答える私に、担任は微笑みかける。


「まぁ、多分仲のいいクラスになると思うから、大丈夫!すぐに馴染めるよ。」


そう言って、教室のドアを開ける担任。

…馴染まなくて結構です。

そんな事を心配してるんじゃない。

いかに…深い接点を持たずに生活する事が出来るか。

ここに私の高校生活が掛かっている。


「座れ〜!」


担任が声をかけると一斉に動き出す生徒。

この人達が、私の新しいクラスメイト…。


「転校生を紹介する。」


ざわめく教室。


クラスメイト全員の視線が集まる。

顔もあげずにただ立ち尽くす私。


青柳 美月(あおやぎ みつき)
性別:女

今日からここの生徒になります。


人見知りを少々…。

校則違反と言われるくらいのパーマに見えるクセッ毛。

色素も薄く、茶髪に見える。

それと、身長が低いこと、

胸が無駄にでかいことがコンプレックスの16歳。


< 1 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop